GS所長の知られざるもう一つの顔は“バンドマン”
「大丸石油店中央給油所」所長
小林賢一さん
若者と音楽は切っても切り離せないもの。学生時代、気の合う仲間とコーラスグループやバンドを組んで楽しんだという人も多いだろう。
大丸石油店中央給油所所長の小林賢一さんも、若い頃バンド活動に夢中だったという。そしてその情熱は今も消えることなく、音楽を続けている。
音楽を通して広がる、友だちの輪
フォーク・ニューミュージックブーム全盛の1970年代。当時高校生だった小林さんは、高校最後の思い出にと同じクラスの音楽仲間とバンドを結成した。音楽コンテストに出場したこともあったという。
「子どもの頃好きだったグループサウンズや、当時流行っていたフォーク、ベンチャーズなんかも演奏していましたね」。
その後、就職や進学の関係で卒業と同時にメンバーはバラバラとなり、バンドも解散した。
「解散した後も交流は続いています。バラバラになっても、それぞれずっと音楽は続けていたんです。メンバーの1人はのちにプロとしてデビューし、今も活躍しています」。
メンバーで唯一米沢に残った小林さんも、アマチュアミュージシャンとして音楽活動を続けた。ドラム以外の楽器は一通りこなせるマルチプレーヤーとして、ステージでの演奏に不可欠な音響を担当する裏方として。
年々、演奏以上に音づくりに興味が移っていき、自腹で買いそろえた音響機材は1000万円を超えるという。音楽仲間と共同でスタジオも作った。そのスタジオで、高校生たちに教えることもあるという。
「高校生に人気の歌手やバンドの曲を教えています。教えるにあたってCDを聴き込みその曲を研究するんですが、それがなかなか面白いですよ」。
音楽を教えてくれる小林さんは、高校生たちにとって学校の先生よりも信頼できるアニキ的存在といったところか。
「中にはヤンチャな子もいますね。彼らの信頼を逆手にとって時々注意をすると、私の言うことをきちんと聞き入れ態度をあらためてくれます。本当はみんな素直でいい子なんですよ。こういうことも一つの社会貢献かな、と思っています」。
小林さんは音楽を通して、若い世代にも友だちの輪を広げている。
小林さんの人柄に惹かれ集まるミュージシャンたち
先述の通り、小林さんの友人の一人が現在プロのミュージシャンとして活躍している。小林さんはその友人を通じて、名立たる歌手やミュージシャンと会う機会に恵まれた。
厳しいショービジネス界にいる歌手にとって、出しゃばらず優しい性格の小林さんはホッとする存在なのだろう。プロからセッションを申し込まれることもしばしば。めったに酒の席に現れないという女性歌手が、小林さんが来てるからとわざわざ駆けつけたこともあったという。
小林さんの知られざる顔、ミュージシャン。給油中に話しかけてもバンドの話はしてくれないかもしれない。しかしその奥ゆかしい性格が、多くのプロミュージシャンに愛されるゆえんなのだ。
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